11月1日(土)
≪サバ≫(鯖)
本日はサバです。(写真)
今年も猛暑の続きなのか10月に入ってもまだまだ日中半袖で過
ごせる日が続いていましたがやっと秋(冬)らしさを感じとれるようになってきました。
そこで気温が下がってくるとそれに準じて海水温も下がってきます。
サバもですが多くの魚が冬に脂がのり美味しくなります。
その理由は大きく分けて2つがあります。
1つは春の産卵後猛烈に餌を食べその身を戻し脂がのってくる時期であることと
もう1つは冬に海水温が下がると魚もその寒さから体を守る為、身と皮の間・
筋肉の中、に脂肪を蓄えます。人間がコートを着るのと同じですね!!
≪特性≫
サバは日本海域の各地に生息しています
回遊魚で一般的には春〜夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下するのが主流です。
体長は1年で24センチ、2年で31センチ、3年で35センチ、4年で37センチ
5年で40センチくらいになると云われています。
そしてその寿命は6〜7年とも云われています。
主な漁法としては巻き網漁ですが,各地の「ブランドサバ」は釣りにこだわり
丁寧に漁獲されています。
広島の前浜物も釣りにこだわり、生きたままの入荷が日々あります。
≪名前の由来≫
歯が小さいことから「小歯(さば)」や「狭歯(さば)」が語源とされています。
また「さばを読む」と云う言葉があり、物を数える時数をごまかすことを言いますが
その昔、市場では魚を重量ではなく数で売っていたため、当時大量に水揚げが
あり、大衆魚の代表であったサバは売り子が途中で数をごまかしても分からな
かったことからきているようですが、今はその水揚げ量も減少し特に「地サバ」
は高級魚となりました。
≪選び方≫
丸々と良く肥えたもの
背中の縞模様が黒々とはっきりしているもの
また、その背が青々としているものを選びましょう。
昔から「鯖の生き腐り」と云う言葉があるように、サバは生きがいいように見
えても腐っていることがあります。鯖は鮮度落ちが非常に早くそれはヒスタミン
の前駆物質であるヒスチジンがたくさん含まれるためと云われています。
念のために!!
≪食べ方≫
サバと云ううと「塩焼き・煮つけ」が定番ですが
今回はお子様に喜んで頂けるよう「サバのトマト煮」
を作りました。(写真)
大人の方は「白ワイン」と合わせると最高です。
≪栄養素≫
サバは「青魚の王様」とも云われていて、栄養価の高い魚です。
そして皆さん良くご存じの「DHA・EPA」も豊富に含まれています。
その栄養素を私たち水産業界の者としてはサプリメントではなく
是非、食事として摂取して頂きたいと切に願っています。
ともかくこれから脂がのり美味しくなるサバ、お近いうちにお召し上がりください。
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